音楽

ジョビンの星の王子様

Pprincipejw1957年、彼はレコード会社フェスタに呼ばれ、サン・テグジュぺリの『星の王子さま』というアルバムに曲を書いた。

俳優のパウロ・アウトランが朗読を担当したこのアルバムは、評論筋にも大衆にも大好評となり、何度も再プレスされたので、マスターテープがすり減ってしまったほどだった。

アントニオ・カルロス・ジョビン・/ボサノヴァを創った男 エレーナ・ジョビン著 国安真奈訳 青土社 122ページより引用。

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マスターテープがすり減ったというわりには、そのアルバムが時代を経てCDになったのがこれ。たしか1999年か2000年に購入。

ポルトガル語版星の王子さまの朗読で、ところどころに1分にも満たない音楽が入っている。オーケストレーションというより、小ぢんまり弦と木管くらいの控えめで品よく、どこかもの悲しいような(まあ、このお話自体、もの悲しいけど)曲がちりばめられている。
BGM的使用ではなく、ほとんどは無音楽の朗読の中に効果的に使われている。

この頃ジョビンは、コンチネンタル・レコード社で、アレンジとかオーケストレーションとかの仕事をしていたのだっけ。後々なぜかジョビンってオーケストレーションとかアレンジ自分でしなくなるのだけど。ここではジョビンのアレンジやオーケストレーションが、どのような感じだったかがつかめる。

個人的に素敵だと思ったのは、王子さまが地球で五千ものバラの花に出会うシーンでのワルツ。
バラの香りの微風が吹いてくるような曲とでも言おうか。すぐ終わってしまうけど。
この曲、キツネとお話するところにもちょこっと出てくる。あとかわいいのは、点燈夫が街燈の火を点けたり消したりする音がピアノの、音程の差で表現されていたりするところ。

私見ではあるが、ここに使われている曲や、ジョビンの最初の作曲とされる、Valsa Sentimental後の、Imaginaのような曲の方がジョビンらしいんじゃないかと思ったりする今日この頃。
もしも、ジョビンがボサノヴァに関わらなかったら?ということを想像したりする。

ところで、ジョビンの遺作、アントニオ・ブラジレイロ-ANTONIO BRASILEIROのブックレットの最初の見開き、リオのビーチの写真の横に、星の王子さまに出てくる有名な言葉がフランス語で載せられている。

L'essentiel est invisible on ne voit qu'avec le cœur.      Saint-Exupéry

「かんじんなことは、心で見なければ、目に見えない」          サン・テグジュぺリ

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セプテンバー

当初、アース・ウィンド&ファイアーのセプテンバーは、1978年リリースのベスト・オブ・アース・ウィンド・アンド・ファイアーというアルバムにしか入っていなかったのです。これ、ベスト盤ですから、もちろん他のオリジナルアルバムを持っていると曲が重なりまくってしまうわけなので、私は当時シングル盤を買ったのでした。

これはそのなつかしのEPの画像。

Septejw Septepw

ジャケット上部に記されているコピーがふるってますよーw

”歯切れのよいリズム、美しいファルセット・コーラス。
全宇宙に君臨する最高・最強のグループが放つ強力ヒット!
「ベスト・オブ・EW&F」よりシングル・カット!”

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Vitoriosa

Vitoriosa…、イヴァン・リンスの1986年のアルバムIvan Linsに収録されている曲なのですが、それは、もう名曲。イヴァンの代表曲の一つに違いないのですが、突然脳内再生されておりますw。なんと喜びにあふれた、曲。ちょっと最近なんというかダルな気分だったのだけど、このような曲が突然思い出されると、心にしみます。で、この曲を聴いていた頃のことが走馬灯の如く…。これ以上はやめておこう^^、なぜならこの手の心の情景を表現するにはなにか手段が必要。繊細で複雑な心模様。なんてね。

さておき、先日YouTubeで、この曲のとても興味深い動画を見つけた。なんと、当時のビデオクリップ!自分の中で描いているイメージとは程遠かったけれど、でも、レア。画質最悪だけど(爆。




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言葉、歌、音楽

たまたま、ハイビジョンクラシック倶楽部なるプログラムを視聴。
イヴォナ・ソボトカ という歌手が色々な作曲家の歌曲を歌っていた。
チャンネルを替えた時はリヒャルト・シュトラウスの歌曲、それからグラナードスの、それからヴィラ・ロボスのを。クラシックの声楽ってああいった音楽的な発声をするので言葉の発音ははっきり分からなかったりするじゃない?まあ、よほどその作曲家の使用した言語に堪能ならば別でしょうが。(ちょっと無知な発言でしょうかねw)
R.シュトラウスのは、それはドイツ語でうたっているのだろう。私はあまりドイツ語は縁がなかったので単語ひとつわからない。グラナードスのは多分スペイン語。でもポピュラーな曲のようにはっきり発音がわかるわけではないし特に聴きとらなかった。歌声の流れだけを聴いていた。
それから…ヴィラ・ロボス。え?ヴィラ・ロボスまで歌っちゃうの?
もしかして、ポルトガル語で?ふむ、これならわかるぞ。なにせ私は10代前半から一部のブラジル音楽を聴いてきた。案の定、最初はわかりにくかったけど、やはり確かに
ポルトガル語で歌っている!
でも、思った。何語だろうがあまり問題ではないな。もっと言ってしまえば、どんな内容の歌詞かということすらも。音楽というのは多分それを超えたもの…。





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Lero Lero

昨日YouTubeで面白いものというか貴重な動画に偶然行き当たった。
Edu LoboのLero Leroという曲の当時のビデオクリップ!(何かの番組のために編集された動画だろうか?)Edu Loboまだ若い!しかもけっこうハンサムだw。

少し前に、YouTube散策した時にEdu Loboで検索しても行き当らなかったのに、経由が違うとバッタリ出くわすというのがYouTube遊びの醍醐味だねぇ…まったく^^。
さておき、昨日一日この曲が脳内再生しっぱなしだったのよ。というのは、この曲の入ったアルバム”Camaleão”は、当時お気に入りで、あ、もちろんまだアナログ盤ですよ。でも、私が持っていたのは日本盤だったけど。で、このLero Leroという曲は最初に入ってるのですよ。で、もう何年も聴いてはいなかったのだけど、この再会のインパクトは結構強烈でした。
それと、当時の日本でブラジル音楽の情報など乏しい中でこのような曲を聴くのと、こうやって現地でのこの曲を取り巻く環境というべきものが伝わるような動画で聴くのとは大きな違いがある。というか、曲に対しての理解と解釈が全然違ってくる。ああ、こういう曲だったのねー。目からウロコ。


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はっけ~ん

Youtube遊泳wしていたら、カッコイイの見つけた。

Banda Black Rio

はて?これ自分知らなかったっけ?という言い方はヘンなのだけど、Mr,Funky
Samba(1977)は、いつだったか聴いた記憶があるようなないような…
まあ、1977年頃はブラジルものよりアースとか聴いてたからなぁw(どうでもいいけど)

で、これ1983年の動画らしいんだけど、曲は有名なNa Baixa Do Sapateiro
すっごくカッコエエ!途中、メンバーのクレジット見てたらベースがArturzinho Maiaと書かれていた。えっ!アルトゥール・マイアじゃないの!こんな頃から活躍してたのねーw(゚o゚)w


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Dois Corregos -サントラ by Ivan Lins

Doiscorregoswイヴァン・リンスが、Carlos Reichenbach監督の映画、
Dois Corregoのサウンドトラックの作曲を手がけた1999年リリースのCD。ああ、まだレーベルはイヴァンと盟友(だった)ヴィトルのVelasだ、懐かしい名だ。

たとえ、ピアノ一つ、声一本で演奏しても、大気にヴィジョンが醸し出されるようなイマジネーティヴなイヴァンの曲の数々。そんな曲を作り出せるイヴァンに、サウンドトラックの仕事は悪かろう筈がないではないか。そうです。やはり、はまりの仕事だなーとつくづく感じます。このCD聴くと。(なのに、これだけかな?)
アレンジと指揮はNelson Ayresという人がやっているのだが、彼の素晴らしいオーケストレーションにアレンジされたイヴァンの曲は本当に素晴らしいです。

多分この頃イヴァンは、相棒のヴィトル・マルチンスともVelasレーベルのことやなにかで険悪になっていたり、彼の人生にとってヒジョーにツライ時期であったと察せられるのだが、曲は素晴らしい出来。なのだが、声は正直だな。このCDの中にイヴァンのヴォカリーズが出てくるけど、多分心が荒れていたのだろうな、というような声。いや、もちろんこれは個人的に持った勝手な印象なのだけどw

しかし、それでも曲が素晴らしいということは、下世話や上っ面の取り繕いではなく、もっと深い意識から、例えば潜在意識や無意識といったオーディナリーなことを超えたところで作曲し得ているのかもしれない。と、したら、イヴァンは彼自身が認識している自分自身より深い才能の持ち主なのかも、と私はよく考えることがある。それを彼自身が意識できれば、ヘンに下世話なところに落とし込まなくなるだろうにねぇ、などと。うーん、ちょっとかいかぶりすぎか^^;。

ところで、実はこのCD何年も聴いていなかったのだけど、改めて引っ張り出してきて驚いたことがある。それはこのCDに2曲クラシックのピアノ曲が入っていること。なんでも、この映画の登場人物にピアニストの女性が設定されているらしいので、なにも不自然なことではないのだが、個人的エピソードとして。
一つはシューマンのCarnaval、Op.9から、Chopin。このCDではValsa Chopinになってリフレインされているけど。
もう一つは(こっちが重要!)、なんとスクリャービンのOp.73-2、Flammes Sombres--暗い炎!
ごく個人的なことなのだが、これから何年かして私はスクリャービンの音楽に出逢い、魅せられてしまうのです。ここに、こんな予兆があったというのに素通りしてたわけです。人生ってこういうことたまにありますよね。縁というものの不思議さ...。

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Heitor T Pereira

Heitor TPのオフィシャルサイトを発見!へー。やっと存在してるんだサイト。
というのは何年か前に探した時は不思議なくらい情報がなくて、なんだかなーと思っていた。まあ、最近は調べもしなかったのだけど、たまたま行き着いた。おおっ!
ただ、Heitor TPではなく、Heitor Pereiraと名乗っていた。そうかー。だいぶ感じがかわりますな TPとPereiraでは。もろ、ブラジルーって感じ。そもそも、TPはTeixeira Pereiraのイニシャルなんだけどね。あ、それからウィキペディアにも情報があった。数年前とは大違いの情報量w。とりあえず、うれしい。

Heitor Pereira: Official Website
http://www.heitorpereira.com/


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クライバーンといえば

今日、初めて耳にしたニュースは、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初の優勝者が出たとのこと。そうか、今年はクライバーン・コンペティション開催年だったか。

クライバーン・コンペティションで真っ先に思い出すのは、
アレクセイ・スルタノフだなぁ。個人的には…
そういえば、最近はあまり聴かなくなってしまったけど、一時期、スルタノフの音色に魅せられたことがあった。そして、もっと個人的などうでもいい話を書くと、そもそもインターネット始めのきっかけが、スルタノフのことをもっと知りたいと思ったことだったのでした。

当時は、まだ電話回線が一般的でためしに無料プロバイダ(そんなのがあった。モチ電話料金は自分持ち)を使って、アレクセイ・スルタノフを検索。
すると…、彼のオフィシャル・サイトに到達して感激したのもつかの間、彼は生死をさまよう脳の出血性の疾患に倒れ、療養中の記事があってショックを受けた。
いつか彼のピアノが聴きたいと思っていたけれど、それから何年かの後逝去されてしまった。まだ30代だったのに。

そういえば、スルタノフがクライバーンで優勝したのは1989年だった。お!また1989年だw
その時のドキュメンタリ "Here to Make Music"というDVDがヴァン・クライヴァーン・ファウンデイションから出ているのだけど、このコンクールの進行やスルタノフをはじめ、この年の出場者たちの演奏、それからステイ先での様子なども映し出されていてとても興味深い。で、観進んでいくと思わぬ発見したり…だって、コンチェルトの指揮者が、な、なんとスクロヴァチェフスキさんだったりするんだぜー!すご!
久々、このDVDでも観てみるとするかな…。

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Bonita

YouTubeに行くと、思いがけないものに出会うことがある
自分は全く意図しなかったものに知らぬ間に到達
知らぬ間…まあ、リンクなのだけどね、もちろん

で、夕べのめぐりあわせ
A.C.ジョビンのBonitaという曲があるのだけど
なぜかこの曲英語しかなかったのよね

そしてそれは、とても残念だなと個人的にずーっと思ってきた
なぜ、ポルトガル語の歌詞がないの?
いや、本当はあるんじゃないの?
ないんだったら、誰か作詞してよ、とまで思っていた

それが、出くわしたのですよ!昨夜YouTubeで
一昨年位前だったか、Tom Jobimの1986年にたった一度の来日コンサート
を偲んで同じ開催場所、日比谷野音でトリビュートしたライヴがあったのだけど
その映像で孫のダニエルが歌っていた
それはTV番組の映像らしく、曲の途中このようなキャプションが出てきた

この曲には英語の歌詞しかなかったが、最近になって
引き出しからポルトガル語の歌詞が出てきた

ええっ!そうなんだ!
感激してしまいましたよ
そう、個人的にこの曲は昨日今日聴いた曲ではない
ン十年もの間、ずっと自分の記憶のデータの一つなのだから…

なのだけど、実は最近ちょっと音楽的なことから遠ざかっていたこともあって
(あんなに音楽に人生時間を捧げてきたにもかかわらず(ー_ー) えっ?)
このコンサートには行かなかったので
(1986年のジョビン御大のコンサートには行ったけどw)
何言ってんの?今頃気づいて!の感ありだけど

逆にこの歌詞に出くわしたことで
こんなにも、心を揺さぶられている自分がいることに面喰っている…

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